2005.06.02
和平へ向かっているとされるパレスチナで起こっていること
Posted by:s.ando
このところ、いつもにも増してイスラエル軍の動きが活発になっているような気がします。これが、イスラエル政府の意図する挑発行為なのか、それぞれ個別の動きなのかはわかりませんが、殺害を含む数々の出来事が起こっているようです。
この状況を記録しておくために、最近の出来事を、主に IMEMCの News Flash から抜粋してみました。報道などで和平への気運が高まっているとされている、いま、まさに、これらのことが起こっています。(日付けは記事が発表された日付け)
2005年6月1日- ハンユニスでイスラエル軍が家屋に銃撃、Mohammad Mokheimar 17歳が負傷
- エルサレムの北西部の町でアパルトヘイト・ウォール(隔離壁)建設のための土地強奪と農地破壊に抗議した住民4人がイスラエル軍に殴打され負傷
- カルキリヤでイスラエル軍監視ポストからの銃撃で男性が死亡、イスラエル軍が遺体を持ち去ったため身元確認はできていない
- ヘブロンでパレスチナ人が所有する土地にイスラエル軍が基地(キャンプ)の建設を開始。地域住民の生活が脅かされる上、近くには小学校もあり、子どもへの影響も懸念される
- ナブルスのバラタ難民キャンプにイスラエル軍が侵攻し同地区を封鎖
- ナブルスで3人が逮捕される
- トゥルカレムで3人が逮捕される
- ベトゥニアで3人が逮捕される
- エルサレム市(占領)当局が、パレスチナ人1000人が住む88の建物を取り壊す手続きを開始したと発表
- イスラエル軍がアパルトヘイト・ウォール(隔離壁)を建設するためとしてベツレヘム近郊のヌマン村の出入り口の道を破壊。壁ができると住民は周辺地域から孤立し生活が破綻することになり、イスラエルは生活できなくなった住民が自発的に村を出ていくという形での「追放」を目論んでいる可能性が高い
- ヘブロン近郊の3つの村にイスラエル軍が侵攻
- ヘブロンで入植者が帰宅途中の75才の老人を暴行。イスラエル軍は、それを止めることも、犯人を逮捕することもなかった。ヘブロンでは、それ以外にも入植者による襲撃が数件あった
- ベツレヘムで数人が逮捕される
- イスラエル軍が Tammounを封鎖
- イスラエル軍が al-Khaderに道路封鎖のためのゲートを設置
- アパルトヘイト・ウォール(隔離壁)への抗議行動が盛んなビリーン村でパレスチナ人、イギリス人が逮捕。イギリス人は後に釈放
- ガザ地区のハンユニスとシュジャイヤで起きた爆発で合計3人が死亡。イスラエル軍は爆発物の取り扱いで失敗したためと発表しているが、パレスチナ側はイスラエル軍によって爆弾が仕掛けられていた可能性を強く主張している
- ヘブロンで4軒の商店が閉鎖させられる
- イスラエル軍がトゥルカレムへ侵攻
- ヘブロンの女子大学の生徒が逮捕される
- ヘブロンの住民が逮捕される
- ベツレヘムで2件の家が取り壊される
- ジェニンの住民が逮捕される
- ジェニン南部の住民が逮捕される
- イスラエル軍がガザ地区ジャバリア難民キャンプをミサイル攻撃、19歳と32歳の姉妹が重体
- ガザで抵抗グループがグシュ・カティーフ入植地へ手製ロケットを発射
- ジェニンでイスラエル軍の銃撃によってパレスチナ人1人が殺され2人が負傷。イスラエル軍は「イスラエル軍基地を銃撃したため」と発表しているが、パレスチナ側は、銃撃はイスラエル軍からの一方的なもので銃撃されたのは民間人であると主張
- ヘブロンでイスラエル軍兵士がパレスチナ人男性を銃殺。イスラエル軍は、男性がナイフで襲ってきたから銃撃したと発表したが、目撃者は、男性と兵士がしばらく口論していて、突如兵士が銃で撃ち殺したと語っている
- イスラエル軍がトゥルカレム近郊の2つの町に侵攻
- ラマラ近郊で二人が逮捕される
- ラマラ近郊で三人が逮捕される
- ヘブロンで住民が逮捕される
- 入植地は存在し続け、新たな入植地の建設も続いている
- アパルトヘイト・ウォールの建設が続いている
- パレスチナ人の移動の制限が続いている
- その他、経済封鎖、水の略奪と独占なども続いている
IMEMC News Flash を主に参照