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2005.06.04

停戦とはパレスチナ側だけに課せられたもの

Posted by:s.ando

その活発さに呼応しているのかどうかはわかりませんが、つい先日アメリカでは、全米最大の親イスラエル・ロビー団体「アメリカ・イスラエル広報委員会 (AIPAC)」の年次総会が開催され、次期大統領候補と目されるライス国務長官とヒラリー・クリントン上院議員がそれぞれ演説し、イスラエルとアメリカとの「連帯」を競い合っていたそうです。

朝日新聞(ネット版)によると、「パレスチナ側に民主化とテロ根絶を要求し、テロ対策の不備を理由に和平交渉再開に難色を示すイスラエルのシャロン政権に一定の理解を示した」ライス国務長官が、「イスラエルにとって米国ほど強固な支援者はいない」と述べ、ヒラリー・クリントン上院議員は「パレスチナ自治政府やアラブ諸国が教科書で反ユダヤ主義をあおっている」と指摘し「米国とイスラエルの強固で永続的な関係は、平和で安全な世界を築くために必要不可欠だ」と述べたとのことです。

その記事は、こう結ばれていました。

2人は、イスラエルによる「占領」やパレスチナ民間人の殺傷には一言もふれなかった。

(この記事は、すでに google のキャッシュでしか見ることができません。「ライス&ヒラリー、親イスラエルで競演」 これも、しばらくすると見れなくなります)

「民主化とテロ根絶を要求」されたそのパレスチナで起こっていることを書いたのが前回の記事だったわけですが、それとほぼ同じ時期のパレスチナでの出来事のデータをまとめたものが P-navi info でも公開されています。

そちらでも、最近のイスラエル軍の活発な動きが浮き彫りにされています。

「停戦」中のはずのパレスチナの一週間

「停戦とはパレスチナ側だけに課せられたものである」とは、P-navi info の記事中の言葉。

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