Posted by：s.ando

各所で報道されていますように、8月31日、イスラエル国会は、ガザ地区南部ラファのエジプトとの国境地帯からイスラエル軍を撤退し、代わりに軽装備のエジプト軍が配備されることを承認しました。

なお、この話は、あくまでも国境地帯からイスラエル軍がいなくなるということで、ガザとエジプトとの出入国の管理を今後パレスチナが行うということではありません。これまで、ガザとエジプトの出入国に限らず、ヨルダンと西岸地区の出入国もイスラエルが管理し、気分次第でやりたい放題の管理を行ってきました。

当然のことながらパレスチナ自治政府は、全面的な国境管理権を求めてはいるようですが、イスラエルが簡単にそれをあきらめるとは思えません。繰り返し確認しますが、論点になっている国境はイスラエルとパレスチナの国境ではなく、パレスチナとエジプトの国境です。

とはいっても、これまで日常的に無差別攻撃を繰り返し、殺戮と破壊の限りを尽くしてきたラファのイスラエル軍がいなくなるというのは、ラファの住民にとっては大きな喜びとなるだろうと思われます。

（パレスチナとエジプトの国境管理問題に関しては、エジプトを仲介者としてイスラエル・パレスチナ間で何らかの交渉が行われているとの情報があり、現時点では正式にどうなるかは未定のようです）

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