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2006.09.30

雑誌『月刊オルタ』のイスラエル/レバノン特集

Posted by:情報センター・スタッフ

『月刊オルタ[ALTERNATIVES] 』の2006年10月号の特集が、「イスラエル/レバノンから読み解く中東問題」となっていますので、お知らせまで。

目次は以下。

◆終りの見えぬ狂想曲 臼杵 陽
◆レバノン――再び迫り来る危機に向けて 黒木英充
◆「イスラエル国民」の戦争――力に酔いしれる「弱者」 田浪亜央江
◆破壊と殺戮に晒されたレバノン――現地報告 豊田直巳
◆私たちは今、破滅的な中東戦争か和平かの岐路に立っています マスウード・ダーヒル(インタビュー)
◇コラム「レバノンのパレスチナ難民」

以下、案内文の転載。

建国以来、絶え間ない戦争状態に置かれてきたイスラエルは、「米国の九・一一」のはるか以前から、自国およびその周辺で数々の「対テロ攻撃」を遂行してきた。この七月に起きたレバノンに対する先制攻撃も、政府が事前に兵士捕捉の計画を知った上で「対テロ戦争」という名の軍事攻撃に転嫁させたことが明らかになっている。言うまでもないことだが、「対テロ戦争」における犠牲者の大半は民間人だ。イスラエルによるレバノン攻撃で、短期間に優に一〇〇〇名を超える命が失われ、ヒズブッラーのミサイル攻撃ではイスラエル市民も犠牲になった。しかし、死者の人数をカウントし、戦争を図式化することが重要なのではない。政治に翻弄される人びとの姿。イスラエルの過剰な行動の理由。眼と鼻の先で破壊と殺戮を続ける自国軍を公然と支持するイスラエル人の感情。戦争の舞台となったレバノンの社会的・歴史的背景……。「対テロ戦争」に象徴される政府主導の言説図式をマスメディアが垂れ流す今、表層的な戦争報道の覆いを引き剥がしつつ、イスラエル/レバノンというフィルターを通して今日の中東問題、そして世界のありようを考えていきたい。

発行:アジア太平洋資料センター(PARC)
定価:600円+税
注文: PARCウェブサイト
   またはe-mail:office@parc-jp.orgよりお申し込み下さい。

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