パレスチナ情報センター

Hot Topics

2007.01.12

雑誌紹介:『軍縮地球市民』と『月刊オルタ』と『けーし風』

Posted by:早尾貴紀

 最近執筆をすることのあった雑誌を三つ、応援する意味で紹介したいと思います。ぜひご購入、ご購読ください。

  『軍縮地球市民』 の第7号(2007年冬号)に、「パレスチナ/イスラエル再訪――分離の深化」という現地報告を掲載しました。他にも書評を一つ書いていますが、これもパレスチナ滞在中に読んで書いたものでした。『竹内好セレクション(全二冊)』(日本経済評論社、2006年)の書評なのですが、この本は、占領や入植地の問題を考える上で重要な示唆を与えてくれるものでした。そのため、ここでもパレスチナに関して少し書きました。
 他にも、ジハード・ラマダーン氏(ディヘイシャ難民キャンプ在住)が世界に向けて発信したメッセージが掲載されており、また栗田禎子氏、マスウード・ダーヘル氏、豊田直巳氏らが、イスラエルのレバノン侵攻問題について論じています。
 さらにこの号に限らず、『軍縮地球市民』では、毎号のようにパレスチナ/イスラエルに関わる記事が載っています。

 次に、 『月刊オルタ』 。この雑誌も、しばしばパレスチナ/イスラエル関係の記事が出ますし、2006年10月号では 「イスラエル/レバノンから読み解く中東問題」 を特集しました。
 この最新号 2007年1月号 に、「数字は語る:イスラエルの人口問題」という記事を書きました。イスラエルという人工的な「ユダヤ人国家」は、「人工=人口国家」と言われるほどに、人口統計を人工的にコントロールすることで、ユダヤ人の多数派を維持しています。この問題を、最新の数値を示しながら解説しました。ぜひお読みください。

 もう一つが、 『けーし風(かじ)』 。これは沖縄から出されている雑誌で、幅広い視野から地元と日本全体に向けて地道な問題提起を続けています。パレスチナ・オリーブとは縁があって、ここしばらく毎号のように、通信『ぜいとぅーん』から記事を転載していただいています。
 本格ウェブサイトはいま準備中だそうで、上記は 仮サイト だそうです。本格オープンしたら、またお知らせします。
 バックナンバーは、 BOOKS Mangroove にて取扱中。

 上記三つの雑誌とも、世界的な視野から日本社会の問題を鋭く提起しています。パレスチナに私たちがどう関わるかについても、大切な視点を与えてくれるでしょう。

トップページ
パレスチナ情報センター