パレスチナ情報センター

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2007.01.29

ハマス対ファタハの抗争激化で死者27人

Posted by:情報センター・スタッフ

 1月25日からガザを中心に、そして一部西岸地区にも飛び火して続くハマスとファタハによる交戦で、死者数の合計は27人に達した。ハマスの議会選挙勝利からちょうど一年だが、このタイミングで最悪の状況を呈している。
 この内戦的な党派抗争については、すでにこのHot Topics欄で4月に書いている。

 そしてまた、Staff Noteで早尾貴紀がその都度文章を出している。
ハマス対ファタハの内戦?ーー問題点の再整理 (12月30日)
ハマス倒閣/リアルさの転倒 (7月1日)
イスラエルからファタハへ武器供与――その銃弾に込められた悪意 (6月23日)
「存在承認」など要らないイスラエル、パレスチナの団結を恐れるイスラエル (6月15日)
ハマスに対するイスラエル/アメリカのダブル・スタンダード (2月21日)

 これ以上新たに付け加えるべきことはないと思われる。ただし問題の本質は明確であるはずなのに、この事態を止めることができない。そのことに問題がある。つまり、この抗争は意図的に誘発させられている。そうなるように仕向けられている。イスラエルは陰に陽にそうなるよう行動している。ファタハへの武器・資金供与(「ハマスと闘うための」)もそうだが、一方の仕業に見せかけた暗殺によって報復的暴動を誘発することを請け負う地元コラボレーターや送り込んだ諜報員をガザや西岸内部に抱えている。
 植民地支配や占領とは歴史的に見てもそういうものではあるのだが、、、

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