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2007.05.04

漫画/ジョー・サッコ『パレスチナ』、日本語版刊行

Posted by:情報センター・スタッフ

 長く(一部ファンのあいだで)話題となっていたジョー・サッコの大作漫画『パレスチナ』の日本語訳が、ついに刊行されました。「誰か訳して出さないかねぇ」という声は、パレスチナ関係者のあいだでは聞かれていましたので、待望の翻訳です。エドワード・サイードの序文付き。

 ジョー・サッコ著、小野耕世訳、『パレスチナ』、
  いそっぷ社、2007年4月刊、1800円

 サッコは、マルタ生まれのアメリカ移民。1991-92年にパレスチナに滞在し、その時期の体験を長編の漫画として描いた。独特の筆致で描かれる絵は、サッコの目を通して直接現場に接しているかのような臨場感に溢れる。歩きまくり、さまざまなパレスチナ人、イスラエル人と話をし、錯綜した現実を、エピソードテンコ盛りで描いている。
 時代的には第一次インティファーダ(87年から)が収束しつつある時期を描いているものの、大きな構図が変わっているわけではない。サッコの接し方、描き方にも引き込まれるものがある。

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