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2007.05.30

『現代思想』6月号「隣の外国人――異郷に生きる」刊行

Posted by:早尾貴紀

 パレスチナ/イスラエルの特集号ではありませんが、広い視点からパレスチナ問題を考えていくために、有益なのではないかと思い紹介します。

『現代思想』2007年6月号「隣の外国人――異郷に生きる」

 私自身は、「「偽日本人」と「偽ユダヤ人」、そして「本来的国民」」という文章を寄せましたが、ここのところスタッフ・ノートに書いてきた下記の文章は、この拙論と同じ問題意識から書かれています。併せてお読みいただければ幸いです。
シオニズムはリベラルになりうるのか――ヤエル・タミール『リベラルなナショナリズムとは』をめぐる勘違い
「多文化主義」から考えるシオニズムと天皇制
『約束の旅路』に感動する前に――ホンモノのユダヤ人とニセモノのユダヤ人の区別?

 なお、この『現代思想』の特集号は、他にもひじょうに重要な論考が収められています。
◇リサ・ロウ(浜邦彦訳)「人種化された労働――グローバル近代におけるアジア系とアフリカ系のディアスポラ」
◇李英美「シリャンミン、その望郷と帰郷――難民でない難民・移住民でない移住民として」
◇宋安鍾「「コリア系日本人」化プロジェクトの位相を探る」
などなど。詳しくは 目次サイト で確認していただいて、できれば現物をご購入ください。
 とりわけ宋安鍾氏の論考は、拙論とも問題意識を深く共有するものであり、併読していただければと思います。また、李英美論文は、同時代的に発生したパレスチナ難民についても深い示唆を与えるものです。一読を勧めたいと思います。

 以上、宣伝で恐縮です。

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