Posted by：情報センター・スタッフ

　イスラエル、欧米、エジプト、ヨルダンによる西岸・ファタハのみを対象とした和平交渉が進むなか、ハマスないしガザ地区の弾圧・切り捨ての強化が露骨になされている。
　27日には、IDFによる本格的なガザ攻撃によって、子どもを含む12人が殺害されたが、そのなかで武装が確認されたのは３人でしかない。人数は明らかにされていないが、パレスチナ人の拘束が「大規模になされている」ことも伝えられている。
　他方で、イスラエルは収監しているファタハの活動家ら250人の釈放を決定し、ファタハへの優遇措置を強調。上記の拘束作戦も、ハマス弱体化の一環であることは明白だ。なお30人を越えるハマスの議員が拘束されたままだ。
　このことで、ファタハは議会多数派を確保でき、ますますイスラエルとファタハ政権との親密ぶりが浮き彫りになってきている。