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2009.01.06

ガザ情報4

Posted by:情報センター・スタッフ

1月6日午前2時現在、12月27日に始まったイスラエル軍の一連の攻撃による死者は520人以上、負傷者は2500人以上との情報が流れている。

1月3日、イスラエル軍は、戦車部隊、歩兵、砲兵部隊など数千人でガザの北部、東部、南部の3方面から地上侵攻し、残る西側の海上からは砲撃を加え、上空からは戦闘機(アメリカ製)と無人爆撃機による爆撃を続けている。また、ガザとイスラエルの境界付近には、イスラエル軍兵士約1万人と数百台の戦車が展開している。

イスラエル国内の報道によると、イスラエル軍は、今回の攻撃にクラスター爆弾も使っているとのこと。クラスター爆弾といえば、つい先日の2008年12月3日、国際的な「クラスター爆弾禁止条約」の署名がなされたばかりだが、イスラエルはそのプロセスに参加していない(米国、中国、ロシアも不参加。日本は署名した)。

また、イギリスのタイムズ紙は、イスラエル軍が人間を内側から焼き殺すとされる白リン弾(白燐弾/白リン爆弾)も使用している可能性があると報じている(共同通信:白リン爆弾使用と英紙 イスラエル、ガザ攻撃で)。

白燐弾に通常の砲弾の様な爆風や破片による破壊・殺傷効果はないが、燃焼で人間だけを殺傷するのである。白燐の場合は戦闘服や皮膚を通過しても、筋肉内でも燃焼を続けることが可能だ。

このような白燐弾の使用は、市街戦では一般市民を巻き込むので極めて残忍である。市街地では避難民の頭上に燃焼する白燐が降り注ぐ可能性が極めて高い。

神浦元彰氏による解説より)

現在、停戦調停は、具体的にはまったく進んでいない。1月1日、EUによる「即時かつ恒久的停戦」の提案やフランスによる「人道的支援のための48時間の停戦」の提案に対し、イスラエルのリブニ外相は、「われわれは、ガザの人道的状況をあるべき姿に維持している」との驚愕すべきユニークな意見を開陳して拒否した。現在、フランスのサルコジ大統領が、停戦調停のために現地に向かっている。また、ハマース(ハマス)も、協議のための代表団をエジプトに送ることを明らかにしている。

国連は有効に機能していない。いつものことながら米国が拒否権を武器にイスラエルを掩護射撃しているからだ。


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