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2009.01.17

ガザ情報6 またしてもイスラエル軍が国連を攻撃

Posted by:情報センター・スタッフ

1月17日午前1時現在、12月27日に始まったイスラエル軍によるガザへの一連の攻撃で殺害された人は1100人を超え、負傷者は5100人以上、そのうち400人以上が重体となっている。

イスラエルによる封鎖と攻撃のため、治療に必要な医薬品や医療器具が底をつき、また重傷者を設備の整った病院に搬送することもできず、治療すれば一命を取りとめる可能性のある人の命も危険に晒され続けている。ミサイルや白リン弾による派手な攻撃だけが攻撃なのではなく、これもまた、イスラエルによるガザ攻撃の手口のひとつとなっている。


またしてもイスラエル軍が国連施設を攻撃

パン・ギムン国連事務総長が停戦調停のためイスラエルを訪問している最中の1月15日、イスラエル軍はガザ市内にあるUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の本部を攻撃。支援物資を保管していた倉庫にも攻撃を加え、なけなしの食料や医薬品にも被害を与えた。

UNRWAの所長によると、イスラエル軍からUNRWA本部に一度砲撃があり、それについてUNRWAがイスラエル政府に電話で抗議をしている最中にさらに3発撃ち込んだとのこと。

また、国連のホームズ緊急援助調整官室長によると、「倉庫は、白リン砲弾とみられる攻撃で激しく損傷した。(白リン砲弾かどうかを)疑う人間は現場にいない」(共同通信)とのこと。

国連が運営する学校への攻撃、支援物資を搬送中の国連の車列への攻撃、医療活動中の国連スタッフへの攻撃、国連安保理による即時停戦決議の無視に続き、国連事務総長がイスラエルを訪問しているタイミングでUNRWAの本部に攻撃を仕掛けるという、もはや、事実上の国連に対する宣戦布告ともいえる事態になってもなお、イスラエルはなんら国際的な制裁を受けそうにもない。

(この間のイスラエルに対する国際的な動きとしては、ベネズエラが「イスラエルによるガザ地区住民に対する非人道的な行為は看過できない。ガザ攻撃は国家テロであり、イスラエルによる非人道的活動を国際法廷で裁く必要がある」としてイスラエルとの断交を決定したことと、ボリビアが「生命と人類に対する侵略という深刻な事態を前にして、ボリビアはイスラエルとの外交関係を絶つ」として断交を決定したことくらいが目立ったところ。また、トルコのエルドアン首相は「国連安保理決議を順守しない国が、国連本部に出入りするのはいかがなものか」と述べ、国連とイスラエルを批判したとのこと。いずれも勇気ある言動ではあるが、イスラエルに与える影響はささやかなものだろう)

UNRWAの本部攻撃について詳しくは、下記のサイトなどをご参照ください。


ガザの情報が得られる主なサイトへのリンク

【抗議行動情報など】

全国各地でガザ攻撃に対する抗議行動が行われています。詳しくは下記のサイトをご覧ください。

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