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2009.08.11

パレスチナ人の名女優出演の『扉をたたく人』――難民/移民を考えさせる映画

Posted by:情報センター・スタッフ

 いま各地で好評上映中の映画『扉をたたく人』は、アメリカの移民/非正規滞在者を主題としていますが、実は「パレスチナ難民」親子が登場しています。
 「シリア出身」の青年タリクの母親モーナが一度だけ、カフェでエジプト出身者のオーナーとアラビア語で話すときに、自分を「パレスチナ人」と紹介しました。それ一度きりしかパレスチナという単語は映画に出てきません。
 公式サイトにも公式パンフにも、一言も「パレスチナ」という単語は出てきません。  難民申請をして却下されたまま、手続き不備のまま何年も非正規滞在という状態になっているこのパレスチナ人親子の背景について、もう少し気を配って解説を加えてほしかったと思います。(あとアラビア語部分の字幕への反映ももう少し。)

 なお、タリクを演じる俳優はレバノン出身者。母モーナを演じる女優ヒアム・アッバスはナザレ出身のパレスチナ人で、彼女は『パラダイス・ナウ』や『シリアの花嫁』などパレスチナ関係の映画にも重要な役柄で出演している。

 → 映画『扉をたたく人』公式サイト

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