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2010.06.05

ガザ自由船団虐殺事件:国連人権理事会での独立調査団派遣の決議に日本は棄権

Posted by:情報センター・スタッフ

6月2日、国連人権理事会(ジュネーブ)は、ガザへ支援物資を運んでいた「ガザ自由船団」を襲撃したイスラエル軍によるテロの真相を調査するため、国際的な独立調査団を派遣することなどを盛り込んだ決議を賛成32、反対3、棄権9で可決した。

米国は、反対。クリントン米国務長官は、(襲撃と殺人を行った犯人であるところの)イスラエル自身で調査を行うのが公平だと、知性が危ぶまれる理屈を展開した。国連決議など気にしたことのないイスラエルと米国は、調査団のイスラエル入りを阻止するものと思われる。他にイタリアとオランダが反対した。

米国の顔色をうかがう日本は、できれば反対したいところだが反対する勇気もなかったのか、採決への参加を「棄権」することでイスラエルを擁護。腰抜けぶりとなりふり構わぬ米国追従ぶりを存分にアピールした。日本は、ガザ虐殺の責任者処罰等を求める勧告を含む「ゴールドストーン報告書」についても、国連人権理事会決議と国連総会決議において「棄権」している。これらの「棄権」については、政府からも外務省からも、納得のいく説明は一切ない。

他に棄権したのは、フランス、ベルギー、イギリス、ハンガリー、スロバキア、ウクライナ、韓国、ブルキナファソ。

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