パレスチナ情報センター

スタッフ・ノート

2008.12.17

イスラエル軍事産業開発の監視カメラが日本のあなたを捕捉する

Posted by :情報センター・スタッフ

 2月17日の読売新聞の記事「信号待ちのあなたも…街角カメラ、防犯・商業目的で増殖」(連載「カメラは見ている(下)」)を読んでいて、ギョッとしました。

「1日30万人が行き交う東京・渋谷のハチ公前交差点。その頭上約30メートルで、大型ビジョンの上下に設置された2台のカメラが通行人の姿を追っていた。」
 ええ、ちょうど昨日、ハチ公前で友人と待ち合わせをしていたあいだ、まさにその大型ビジョンを見てました、はい。

「信号待ちの歩行者の姿が、テレビモニターに映し出される。退屈そうに顔を上げた若い女性の顔をカメラがとらえた。その瞬間、赤い枠がパッと彼女の顔を囲む。コンピューターには自動的に「20代、女性」と登録された。」
 もしかして、それ私??(ま、昨日の今日で記事にはならないか。)

 そして記事を続けて読むと、、、二重、三重に驚愕させられました。

 設置したのは横浜市の看板制作会社「アビックス」。大型ビジョンを見上げた歩行者の顔をコンピューターが自動識別し、広告別の視聴者の数や性別、年齢層などを分析する実験で、10月に始まった。イスラエルで開発された軍事技術の転用で、精度は「90%以上」と時本豊太郎社長(53)は胸を張る。「指名手配犯の顔を登録すれば、見つけて警察に通報することも技術的には可能です。」
 1日に集まるデータは約2万人分。「映像は保存せず、解析データのみを抽出するので個人情報の面では問題ない」と、時本社長は全国展開に意欲を燃やす。

「イスラエルで開発された軍事開発の転用」!!
「警察に通報することも可能」!!
「全国展開に意欲を燃やす」!!

 まったく、、、イスラエル軍は本当にろくでもない兵器や装置ばかり開発する、、、
 この監視装置を、ラマッラー(カランディア)やベツレヘムの大型検問所はもちろんのこと、例えばエルサレムの街中なんかでも使っているということ?? 検問だけでなく、東エルサレムの町を歩くパレスチナ人も捕捉して、個人認識して、西岸から検問を通らずに入ってきた人をチェックしたり、あるいは西エルサレム側に来るパレスチナ人もチェックされてるのでしょうか?
 正気の沙汰ではありません。

 そしてその気持ち悪い技術を、積極的に導入している民間会社があるということが、なおいっそう吐き気を催させます。
 イスラエル化、そして監視社会の本格的な到来です。